もしあなたがすでにプロのインストラクターであるならば、健康教室などで「○○が痛い」「○○の病気だ」「体が硬い」「呼吸が上手くない」「運動ができない」という悩みをお客様から相談されることがあったはずです。なかには、流行のエクササイズをまねして体を痛めたという人に出会うこともあったと思います。もっと早く体の変化に気づいて正しく予防できていたら、状況は違っていたかもしれませんね。

私たちは、これまでずいぶん多くの人の健康不安の相談を受けてきましたね。そのたびに、だれもが無理なく、安心してがんばらないでも元気になれる方法はないだろうかと学び、追求して来られたと思います。ヨガ、ピラティス、筋トレ、ストレッチ、チェアエクササイズ、いろいろ手法はありますね。

いろいろやってはみたけれど、どれもしっくりこなかった？それには訳があるんです。みんな体も違えば意識のクセも違うのに、多くの手法はい一度に多くの情報や複雑な運動要素を提供しすぎていたのです。

わかりやすく伝えるにはどうしたらいい？誰一人としてできない人をつくらずに全員参加できるようにするには簡単にするしかない？簡単だからといって、遊びでふわふわ動かしているだけのような質の悪いものは提供したくない。もっといい方法はないものだろうか？と、あなたもずいぶん考え悩まれた来られたはずです。万人に合う方法となると、そう簡単にはいきません。
　
私は、理学療法士として30年、高齢者介護予防事業に携わるようになってからで言えば約15年、その答えを考え続けてきました。そうして開発した健康教育法が『10秒ポーズ®』です。書籍化を目指してからは８年かかりました。

最初は、フィットネスのスタジオレッスンで生徒がゼロという経験もしてきました。でも今では、１０秒ポーズを用いた講演は、行政・法人・団体等の講演会や健康教室で１年先まで講師依頼の予約が埋まり、リピート依頼も絶えません。それだけ多くの方々に支持されているという証です。その理由は、10秒ポーズの応用力の高さです。
　
これはただの運動ではありません。あなたの身体感覚や自己意識にアプローチする慈しみに満ちた方法です。シンプルでわかりやすく、喜ばれながら運動や体のことを理解し、伝えることができます。なぜなら、「何をするか？」をシンプルに伝えられるだけでなく、「なぜそれが必要なのか？」という根本的な理由も伝えられるようになるからです。
　
10秒ポーズは現在、約60ポーズあります。毎日の10秒ポーズとしてYoutubeで30ポーズ動画解説をしていますが、次々と増え続けており、書籍にまとめた後にも増えていたので、実のところ私の手には負えなくなりました。

しかしあるとき、そうか！1年は52週ある！と気がついて再びやる気が出てきました。それでようやく52ポーズをまとめて講座でお伝えできるようになりました。2010年に介護や福祉の仕事をしていた同僚といっしょに公民館ではじめた教室から13年。思い起こせば何年もかけて開発をつづけています。

私はいま、出産育児や仕事を優先していたためにすっかりやめていた登山やクライミングの趣味を2年前に復活させ、活動的な生活を送っています。もともと私は23歳で全身のアトピー性皮膚炎を発症したため、痛みやかゆみで思うように体を動かせず、ぜんそくで息もできない夜を過ごす日々もありました。体を動かせない辛さを身をもって経験してきました。産後には、夫や子どもと街を歩くのも辛くて涙がでるくらい体力が落ちていました。しかし今は、10秒ポーズを続けてきた成果と健康の楽しさを実感しているところです。

次は、あなたの番です。この健康法であなたの健康不安を解消し、体を探求する楽しさを味わってください。そしてあなたがすでにインストラクターや指導者として働いているならば、一緒にこの10秒ポーズ®健康法を、運動教育プログラムとして活用し広める人になってください。
　
10秒ポーズ®は、きっとあなたの感性を刺激し、新たな気づきをもたらすはずです。私たちはあなたの健康をサポートするためにここにいます。一緒に、心も体も健康になりましょう！